こんにちは

 紅葉寄席
と、言うものに行ってきました。
 10月に誓願寺さんに行われた
安楽庵策伝上人の奉納寄席の時に
露の団四郎師匠より紅葉寄席のチケットは購入していました。

しかし、紅葉寄席は14時30分からですのでまずは腹ごしらえに
東福寺へいきました。

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東福寺駅のすぐ近くにある「ぱんとこーひーとひらりんと」というカフェ。
このカフェではランチメニューで十割蕎麦をいただくことができます。

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しかも、12月に入っているので出てくる十割蕎麦は新蕎麦になっています。
今年の新蕎麦はいつもよりも入荷が遅かったせいで11月に行った時では
まだ食べられませんでした。 今年の新蕎麦を焼酎と一緒にいただきました。

 それでは、JR線で1駅の京都駅。京都駅からバスに乗って
北野天満宮へ。

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 北野天満宮は紅葉の見ごろになっていました。

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 そして鳥居をくぐると

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 露の御一門が
露乃五郎兵衛碑前祭を執り行われているところでした。

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 このあと会場へ御一門の後ろをついて向かいました。
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 ここが紅葉寄席の会場になります。

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 前目の中央席が取れました。
 
最初は 露の陽照(あきら)さん
    演目は 動物園
  金もなく、仕事にも行かない男のところにバイトの紹介がありました。
  虎の皮を被って移動動物園で虎のふりをして欲しいというのです。
  喜んで動物園へ行き虎の皮を被った男は虎のふりをして檻のなかを
  うろうろ歩いてそれらしくみせます。しかしそこにアナウンスがかかります。
 「まもなく、虎の檻でショーがございます。虎とライオンを同じ檻に入れて
  虎VSライオン 王者の戦いをご覧いただけます。」
  虎というのは皮を被ったこの男のことです。この檻にライオンが入ってくると
  いうのです。
  と、言うようなお噺です。

二番手は 露の紫 さん。
    演目は お見立て
  花魁のところへなじみの客が久しぶりに訪ねてきました。
  しかし花魁はこの客のことが気に入りません。居留守を使おうとしましたが、
  いっそのこと死んだということにしてしまおうとします。
  花魁は店の者に、「花魁は死にました」と言って追い返すように頼みます。
  なじみの客は花魁が死んだと聞いて悲しみます。そして店の者に案内をさせて
  花魁の墓参りに行こうと言い出しました。
  と、いうようなお噺です。

三番手 露のききょう さん。
    演目 嘘つき村
  人と話せばあることないこと嘘ばかりをいう。こいつは嘘つきだ嘘つきだと
  言われますが、むしろそれも才能だとばかりに嘘を楽しんで言う男がおりました。
  この男の耳に、あるとこに嘘つき村というのがあってそこには嘘つき名人がいて
  たいそう嘘をつくのが旨いと評判を立てているとのこと。男はぜひこの嘘つき村の
  嘘つき名人に挑んで、自分こそは一番の嘘つきになってやろうと
  嘘つき村に出かけていきます。ところが嘘つき名人がいる村だけに、村人みんなが
  ひとくせもふたくせもある嘘つきばかり。あげくには嘘つき名人の子供にまで
  嘘をつかれてしまいます。
  と、いうお噺です。

四番手 露の眞 さん
    演目は 目薬
  目が見えにくくなったので薬屋で薬を買い求める男。ただ、この男は
  文字が読めません。目が見えにくいところに来て文字を読めないのですから
  目薬の説明書を見ても要領を得ません。一所懸命に説明書を見て、
  「めじりに薬をさす」と書いてあるのを 女じりに薬をさす と
  読んでしまいました。男は妻を呼び、尻をめくりあげて粉の目薬を
  尻に振りかけてしまいます。
  と、いうお噺です。

五番手 露の新治 さん
    演目は 風呂敷
  やきもち焼の亭主をもつ女房。亭主が仕事へ行っている間に知り合いの男が
  訪ねてきたのでついついしゃべりこんでいました。すると意外にも早くに
  亭主が帰って来たものですから大慌てで男を押入れに入れて隠してしまいました。
  しかし、亭主はなかなか寝ようともしません。押入れの男をいつまで隠せ
  られるのか女房も気が気ではありません。そこで日頃世話になっている
  亭主の兄貴分に助けを求めます。兄貴分は亭主のやきもち焼をしってますので
  押入れの男がばれたら大変だと、風呂敷を1枚手にするとやきもち焼の男が
  いる家に向かいます。
  と、いうお噺です。

六番手 露の新幸 さん
    演目は 兵庫船
  船旅の途中で船がぴたりととまります。これはこの海にいるフカが船上に
  いる人間に魅入ってしまい、その人間を食わねば船は動かさないと船底に
  かじりついているせいです。舟客は自分の持ち物を海に投げ入れてだれが
  フカに魅入られているの調べます。するとある娘の投げた扇子が海に
  沈みました。この娘をフカに差し出さなければフカは船底をかみちぎって
  この船を沈めてしまいます。船の上がシンと静まる中一人の男が立ち上がり
  フカに話をつけてやろうと言い出します。
  と、いうお噺です。

七番手 露の端(みずほ)さん
   きたのだというところから 電車に乗って きたのだぁーー と
   噺の前に景気をつけてくれる瑞さんの演目は ちりとてちん
   自分は何でも知っていると鼻にかけて話をすることで、近在のものから
   嫌われているものがいました。どうにかしてこの男の鼻を折ってやろうと
   腐った豆腐を取り出して、これが地方の珍味ちりとてちんということにして
   この男に食わせてやろうと知恵をひねり出しました。
   男は、ああ懐かしい、ああ大好物だといかにもこのちりとてちんについて
   語りだします。そしていよいよ腐った豆腐を口にするのでした。
   と、いうお噺です。

八番手 露の団四郎 さん
    演目  
色事根問
   女にもてるにはどうすればいいか?と聞いてきた男に、もてる男の条件と
   いうのを話して聞かせるというお噺です。

とり 露の都 さん
   演目   子は鎹(かすがい)
   酒癖が悪くそれがもとで女房子供と別れた男。
   仕事の先で見かけたのが4年前に別れた息子。
   息子と翌日にウナギを食べに行く約束をして別れますが
   女房が勘づいて息子に白状させてしまいます。
   そして息子が男とウナギを食べているところへ女房が現れ、
   男は反省していること、そしてもう一度やり直そうと話すのです。

   人情噺は涙を誘いますね。笑うよりも目が熱くなることがしばしばでした。

 以上 紅葉寄席 でした。